Friday, October 23, 2015

シェアーして経済的に


Uber(ウーバー)を知ってますか。サンフランシスコに本社を置くウーバー・テクノロジーが運営する、自動車配車ウェブサイト・配車アプリで、タクシー、ハイヤー事業を行っている会社です。世界58カ国、地域の300都市で事業を展開し、猛烈な勢いでユーザーが増えています。
大きな特徴は、一般のタクシー配車サービスにとどまらず、一般人が自分の車で自分の空き時間を使って乗客を運ぶ仕組みが、その利便性から、大いに利用者に受けている点だ。
すべてスマホから

利用者は、Uberにクレジットカード番号を登録し、スマホに専用アプリをダウンロードする。タクシーが必要な時は、アプリを開いて、行き先を地図上で、タップすれば近くにいるUber契約ドライバーが駆けつけてくれるし、地図上で一番近い車を選ぶこともできる。
料金は、自動的に決済され、乗車時間とルートが記された領収書もネットで送られてくる。でも、素人ドライバーって安心? という疑問があるが、Uberでは、顧客が運転者を評価・報告し、逆に運転手が客を評価する相互評価システムを実施している。
Uberカーが何処にいるのかすぐ分かる
これにより評価の悪い運転手は、Uberから締め出されるのでおかしなドライバーに出会う確率は極めて低いと報告されている。また一方で、問題を起こした乗客もシステムで捉えられるようになっている。
運転手にとっては暇な時間、好きな時に「簡単な小遣い稼ぎ」ができる点が受けている。
アメリカでは、新車を買ってその支払いをこの「簡単な小遣い稼ぎ」でまかなっている人も多い。値段は、通常のタクシー料金から30-40パーセント安いし、またチップも不要である。

いいことずくめの様だが、既存のタクシー会社からは当然、猛反対を受けている。Uberは既存のタクシー会社も登録できるので、スマホでの配車、決済自動化は可能である。
しかし、アメリカ、ヨーロッパで乗客の圧倒的な支持を受けて、Uber旋風は猛威をふるっている。ロンドン、パリ、ベルリンでは既存タクシー会社、運転手の反対運動がデモを行い交通をストップさせる事態となっている。しかし、皮肉なことに、激しい抗議活動のマスコミ報道によって、一般大衆が、Uberのサービスを知ることになり、却って利用者を増やす結果となってしまった。その増加ぶりは、ロンドン850%、ハンブルグ590%、ミュンヘン329%、などとなっている。 日本では白タク営業の規制が厳格なので、今のところタクシー会社の登録だけに留まっている。

スマホとインターネットが一人一人の個人と直接つながった結果、個人が持つ資産や時間などを、少しづつシェアーし合うことができる様になり、今まで想像もしなかったビジネスモデルが成立、三方一両得(Uber、利用者、提供者)の仕組みが実現出来た。

このようなビジネスの動きはデジタル・ディスラプション(デジタル時代の創造的破壊)と呼ばれている。
この特徴は、
1.サービスがすべてユーザーのスマホとネットに統合されている。
2.サービスが徹底的に透明化されている。自動車の車種、到着時刻、ドライバーの名前と利用者の評価、移動する距離、費用の総額など
3.面倒なプロセスは徹底的に排除されている。料金はクレジットカード、チップは不用など。
4.単に便利だけにとどまらず、一般個人所有車の余剰時間・資源をダイナミックにシェアーすることにより、地球規模での省資源、省エネルギー社会への貢献を目指している。
アメリカではカーシェアリングにより、1台で既存の個人所有車6-13台を置き換えると言われている。自家用車の稼働率は一桁%である。
この様な動きをシェアーエコノミーと呼び、Uberのみならず旅でお世話になる宿泊施設のシェアリングや、将来の自動運転車まで多岐にわたるビジネス展開が始まっている。





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