Tuesday, September 1, 2015

2030年には人が車を運転するのは違法になるかも

google car

車が完全自動運転になる未来、それは恐らく自分の車が無くなるということだ。 自動車の究極の役割を突き詰めて考えた人はほぼ同じ結論に達するようだ。 Googleが先行している完全自動運転車に続いて、Appleが自動運転車のプロジェクトを立ち上げた。

地球上で最大の死者数は交通事故死であり、年間120万人以上の人が亡くなっている、これは朝鮮戦争における南北朝鮮の戦死者に相当する。
1965年アメリカの活動家ラルフ・ネーダーが安全の観点から、自動車会社をターゲットにして以来、自動車会社は車の安全性確保に投資を続け、安全性は急速に改善されてきた。
ベンツのトラックも
自動運転テスト中
シートベルト、エアーバッグ、オートロック・ブレーキ、衝突防止装置などの装備によって、交通事故死は減少傾向にある。
しかしながら、車会社はたった一つで最大の事故原因である、人間のエラーについては撲滅できていない。
このことはGoogle Carの自動運転実験(実に地球41周分の距離)で明らかにされた様に、この間の事故11回はすべて他の車を運転する人間のミスによるものであった。
自動車会社は個人所有にこだわる
ベンツの自動運転車
イギリス政府は、自動運転車が交通事故や事故による死者を減らせると考え、5000万ポンドを投じて、完全自動運転車テストのルールづくりや、世界標準を策定するための、センターを設立した。アメリカでは、先行するGoogle自動運転車がワシントンDC、テキサスオースチンも市内を走行することを認められ、すでに5州でテスト走行が行われている。アメリカ、ワシントン交通局の推定では、現在毎年3.3万人が事故死している現状は自動運転車が一部でも普及すれば2.1万人程度になり、2030年には人が運転するのは違法になるだろうとしている。

Googleは、「所有者が運転者」と言う今のモデルを潰そうとしている。
自動運転車が普及すれば、車を持っていなくても、必要な時にスマホから呼び出せば、自走車が勝手に迎えに来てくれるようになる。
そうなると「90%の時間は駐車場で待ちぼうけ」である今の車の稼働率を上げることができる、そこを変えるだけでも都市部の不動産に革命が起きる。車を寝かせておくだけに一体どのくらい無駄な土地が使われているか、土地の有効利用が図れる。
ハイウェイ走行中
「都市部の車は最終的には、公共の資源に進化し、公共で自動運転車をシェアーする」ことになるだろうが、社会のインフラストラクチュア-と密接に連携している現在のモデルを一気に変えるのは、大変だ。
まず、自動車会社は1人1台、車を買ってもらうビジネスを、何としてでも守るだろうから、(しかもそれを支える関連業者もピラミッド構造になっている)せめぎあいが続くだろう。
個々の車を個々の人間が所有する今のモデルが崩壊した場合、カーディラー、修理工場、ガソリンスタンド、町中の駐車場業者、自動車損保会社、などすべて、車の所有権が広く分散している前提で成り立っているわけで、影響がとても大きい。
日産も頑張っている

産業革命が英国で始まった時、機械に職を奪われた労働者が、産業機械を打ち壊す、ラッタイト運動が激しく燃え上がった。
京都で路面電車が走りだした時、電車に客を奪われる車夫馬丁に、電車の前を手旗を持って走らせ、見物客がぶつからないようにした。
まさか、現代の自動車会社や、修理工、プロの運転者が、同じ種類の事をやるとは思えないが、どうだろう。

破壊的テクノロジーが台頭すると、企業は今利益を出すビジネスを守るか、それとも近い将来利益を出せるビジネスを守るのか、難しい選択を迫られる。この二者択一のジレンマに自動車会社は今、晒されている。
レガシービジネスの価値を無にするかあるいは破壊すると分かっていながら、果たしてその新技術をどこまで肩入れできるのか。





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