Tuesday, November 11, 2014

ボストン美術館 仏像が来た道

ボストン美術館

ボストン美術館(Museum of Fine Art, Boston)は1876年創立、45万点の美術品所蔵を誇る世界でも有数の美術館である。
展示物は 「アメリカ」、「ヨーロッパ」、「アジア」、「アフリカ・オセアニア」、「古代世界」、「現代」、「写真」、「版画・素描」、「織物・ファッション」、「宝石美術」に層別されている。じっくり見れば各々まる1日は必要だろう。
ヒンズーのシバ神
仏教で不動明王となる
今回は、アジアの中の仏像だけを集中的に見た。アジア・コレクションでは特に日本の美術品が有名。明治時代、日本政府から招聘されたモース(大森貝塚の発見で有名)、モースの推薦で東京大学の教授になったフェノロサ、彼の弟子であり、後にボストン美術館東洋部長になった岡倉天心などが、明治維新の混乱期に廃棄されたり、廃仏毀釈で捨てられてゆく多数の日本美術品を収集・保護した。
ヤーマンタカ
仏教で大威徳明王
また、モースの友人で彼と来日したビゲローは日本伝統文化の熱烈なファンとなり、三井寺に入門・修行して「月心」の法名まで得ている。彼は美術品、特に絵画、浮世絵を集中的に収集し、その点数はボストン美術館の浮世絵54000点の大半を占め、「日本美術を見たければボストン美術館へ」とまで言われるようになった。日本美術だけに限ってもこれだけのコレクションがあり、すごいのだけど、今回は敢えて仏像が来たルーツを辿ってみた。
マハービラ像
釈迦と同時代のジャイナ教の
開祖、仏教の6師の一人
仏像が作られるようになったのは、釈迦入滅後300-500年経って、ヘレニズム文化の影響でギリシャ彫刻に類した彫像がパキスタン北部地方で生まれた言われている。仏教の勢力拡大に伴い、インドのバラモン教(後にヒンズー教)の神々も仏像に取り込まれ、今日、日本にある仏像、特に明王、天、将、八部衆、二十六部衆などが作られた。
 
薬師如来像、8世紀韓国製
岡倉天心が収集したもの
種類からすると仏像のほとんどはヒンズー教由来と言っても良いくらいで、古代インドではあらゆる神々はすべて仏像になっていた事になる。
ところが、インドでは結局仏教は捨てられ、ヒンズー教が残り今日に至っている。日本でも明治政府の廃仏毀釈で、日本の古来神道が国家宗教となり、危うく仏教が滅びそうになる局面があったが、その後、古い文化が保護されあらゆる種類の仏像が日本に残ったのを喜ぶべきだろう。
由来不明だけど迫力満点







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