Monday, May 12, 2014

3Dプリンティングの世界へようこそ


6月1日まで東京凸版印刷、印刷博物館にて、展示「3Dプリンティングの世界へようこそ」が開催されているので行ってきた。
この展示は3Dプリンティングをさまざまな角度から総合的に展示するもので、3Dプリンターの実機から出力品の展示、3Dプリンティングの歴史から最新の活用事例までを紹介するのが目的。親子の3Dプリンティング教室イベントがあるくらいなので初歩的な展示内容となってる。3D印刷とは何かから始まって、その仕組み、マシン、3Dプリンターで出力できる立体物の、今後の展開など体系的に学べる。
ただ踏み込んだ技術の詳細や、スキャナー、3D設計図作成用ソフト、使える素材の展望などについては物足りない。
目を引いたのがスペインの美術館が作った3Dプリンティングの紹介ビデオだ。気の利いたストーリーで気に入った。その3Dプリンティングの動画を紹介する。

3Dプリンティングは可能性の大きさから話題先行で、身近な利用例に接する機会がまだ少ない。しかし、以下に紹介するような事例が出始めている。その大きな特徴は、3Dスキャンするだけで非破壊、非接触で物体をコピー出来ること。この特徴を活かして、アメリカのスミソニアン博物館では、収蔵品の3Dデータを公開、データはウェブブラウザー上で閲覧でき、無償でダウンロード出来るため3Dプリンターで容易に複製を作ることが可能になっている。
スミソニアンのマンモス骨格(本物)
今のところ、閲覧できるのは、マンモスの骨格、アブラハム・リンカーンのデスマスク、ライト兄弟の最初の飛行機などで、順次3Dスキャンしたものから公開される。
本物にダメージを与えないで精密なコピーが出来るわけで、例えば、興福寺・阿修羅像が公開されれば、ぜひコピーしたいと思う人は大勢いるだろう。
実際、仁和寺宝物館を訪れた時、重要文化財である堂塔の四隅にぶら下がっている大型の風鈴(風鐸、宝鐸)を3Dスキャンしてコピーを試作中と書いてあった。

ホンダでは歴代コンセプトカーの3Dデータを集めた Hond 3D Design Archiveを公開している。このデータをダウンロードして3Dプリンターでコピーを作ることも可能だ。紹介ビデオはこちらから

Yahooでは情報検索を、見る、聞くから触るへ拡大し「さわる検索」を実用化した、これは視覚障害をもつ子供たちに向け、音声で指示すると3Dプリンターでフィギュアーを出力するシステムである。

その他、先端的な事例がこのビデオで紹介されている。説明は英語だが、実際例が動画で紹介されていて分り易い。
中国で家を3Dプリンティグ技術によりあっと言う間に作ってしまう例など紹介されている。

3Dプリンティングの世界はこのような新たな事例の紹介や、使用できる新素材の紹介、より高機能、廉価の3Dプリンターの発表などが、連日続いているので、目が離せないし、面白い。
情報(文字、音楽、映像)はインターネットによって即時に入手できるようになったが、SFの世界だと思っていたテレポーテーション(物体の即時空間移動)も3Dプリンティングによって今や実現されようとしている。


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