Sunday, May 4, 2014

宇治平等院 ミュージアム

宇治平等院 鳳凰堂

アコーディオン?
宇治平等院 鳳凰堂の修復が3月に終了し、4月より一般公開された。ニュースによると、平日でも拝観者は長蛇の列で、暫く静観していた。
1ヶ月後、人出も減ってきたのではないかと期待しながら出かけた。平日の午前中なら待たないで入れると思い11:00過ぎに到着、しかし既に1.5時間待ちだった。時間指定された切符を買って、時間が来るまで寺院内を自由に拝観が出来るのが有難い。
幡を持つ
以前には無かった、平等院ミュージアム鳳翔館(宝物収納と博物館)がモダンな佇まいで出来ていて、展示品が素晴らしい。
前に、ブログ「飛天」でも紹介した空飛ぶ雲中供養菩薩像26体が展示されている。国宝の本物である、
なぜ国宝が???と思ったら、鳳凰堂の長押上の壁に飾られている52体の像を模刻し、本物の半分を鳳翔館に、半分を鳳凰堂に飾っているそうだ。だから、鳳凰堂に入らなくとも間近に、明るい光の中で、時間制限なしで、じっくり拝観できる。これが素晴らしい。
琵琶
52体の菩薩像はいずれも雲に乗り、ポーズが個々に特徴的で変化に富み、とても魅力的。琴、琵琶、縦笛、横笛、笙、太鼓、鼓、鉦鼓など楽器を演奏する菩薩達、幡や蓮華を持つもの、立って踊る姿、合掌するものなど造形的にも面白い。
鳳凰堂内は暗くて人も多いし、近くへ寄ることもできない中で雲中供養菩薩を拝観するのだが、正直良く見えないし、素晴らしさが伝わってこない。
竿の先に鉦
本物の半分をミュージアムに展示するアイデアは賞賛されるべきだ。
さらにミュージアムでは鳳凰堂内の有名な壁画をデジタル技術で映像的に再現し、コンピュータ・グラフィックスで色鮮やかに観ることができる。
鳳翔館内部
最先端技術で、藤原道長の別荘であった宇治殿を、頼通が寺院にした当時の鳳凰堂内部を体験できるのだ。考えてみると平等院は代々、皇族や藤原氏の私寺であって、一般庶民は観ることも出来なかったはず。
その壁画が今でも平等院内部で、剥落し
平等院落慶のお知らせ
ているとはいえ観ることが出来るのは驚異的なことだが、デジタル技術で出来たばかりの色合いを観ているのが何か不思議な感じがする。

今回は飛天の話題が多いが、宇治平等院と言えば、国宝の建物であり、10円硬貨の図案となっている鳳凰堂がその象徴である。
しかし、この建物は中堂の真ん中に阿弥陀如来像のお顔を、堂前の池を隔てて拝観するシステムの一部である。鳳凰堂の裏側が西、池側の正面が東向きであって、池側から夕日が鳳凰堂を赤く染める時を背景にすると、阿弥陀様が西方浄土から救済にやってくる姿を彷彿とさせる道具立てとなっている。
現存する唯一の定朝仏である阿弥陀如来像についてはまた次回にしたい。

阿弥陀如来のお顔



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