Wednesday, March 26, 2014

クラウド・ストレージ戦争 グーグル・ドライブが大幅値下げ


グーグルのクラウド・ストレージであるグーグル・ドライブが大幅な値下げを行った。これを見ると、PCのバックアップ目的で付加する外付けハードディスクの意味を問い直す破格な価格となっている。
このブログで個人向けクラウド・ストレージに注目して、各種クラウド利用状況をまとめてきたが、今回のグーグルの発表は、世界のクラウド・ストレージ・サービスの方向を決めた様に見える。価格が桁外れだ。
月1000円/1テラバイトであり、その上はいきなり10テラバイトである。私が有料使用中のDropBoxは、月1000円で100GBである。使い勝手を別にすると同じ値段で10倍の差だ。近年、外付けハードディスクは随分安くなって1万円/1テラバイト程度だが、大容量になった分、逆にもし壊れたらとの不安も大きい。ハードドライブは何時か壊れるリスクを抱えている。PCを取り替えたら、OSが変更になったら、などのリスクに自分で対処しないといけない。従来のデータ概念で、個人使用ならクラウド上に、1テラバイトあれば、生涯のすべてのデータを放り込んでも満杯になることは無い。
PC内臓のハードディスクは単に一時的なデータ保管に過ぎず、将来に備えてファイルしておくデータは、クラウド上にあるのが普通の形になる。
私の場合、過去のすべてのメール(仕事、趣味、ボランティア活動に関する添付資料を含む)の累積でも、3.18GB(クラウド上にある)である。
また、ほとんどのデータ・バックアップ目的で使っているDropBox使用量は現在50GB(契約100GB)程度である。1テラバイトあれば容量を全く気にしないであらゆるデータを保存できる。

今回の発表には単なるクラウド・ストレージの大幅値下げ以外に、先行するAmazonクラウドへの本格的な対抗を意図した機能の発表も含まれている。
個人使用の面から言うと、グーグルはこれからのインターネット戦略である「物のインターネット時代」を見越してこのような価格/容量の戦略をとってきたと思われる。



クラウド・ストレージ・サービスは厳しい競争と選択の時代に突入した。
昨年、Lineのサービスを提供しているNaver社はクラウドサービスを停止したし、DropBoxの競争相手として使い勝手を追求したSugarSync社も無料でのクラウドサービスを停止した。SugarSyncに期待して無料版を使っていたので、この停止は驚くと同時にクラウド・サービスも慎重な選定が必要になったことを思い知らされた。クラウドにデータを上げるとそれを止めて他に移行するのは結構面倒だ。値付と容量で、グーグルは画期的なサービス提供者となったが、使い勝手についてはまだまだ不満も多い。競争が激しくなれば使い勝手も良くなるだろう。

マイクロソフト社のオフィス(エクセル、ワード、パワーポイント)に相当するグーグルドキュメントは最初からクラウド上で無料提供されている。無料化は、Apple・iPadでのNumbers(エクセル相当)、Pages(ワード相当)、Keynote(パワーポイント相当)に及び、マイクロソフト社もオフィスを無料にせざるを得ない状況になってきた。次はクラウド化の戦いだ。

データはクラウドにすれば、PCのハード/ソフトがどうなろうとも(Windows XPー>7ー>8のように)、互換性やバックアップへの不安なしで使える。だが、アプリケーションソフトの大半はクラウド化が遅れている。これからはアプリケーション・ソフトでクラウド化の競争が起きるだろうし、早くクラウド化が進んで欲しいと思う。
そうなれば、ユーザー側は、バックアップを気にせず、好きな端末から、何時でも、何処からでも、自由につながるユビキタス環境を手に入れることになる。


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