Monday, February 3, 2014

物のインターネット



最近、Googleがスマートホームを目指すスタートアップ企業「Nest Lab」を買収した。 Nest Labの創業者はAppleでiPod開発チームを率いていた人物だったので、Google vs Apple戦争かと話題になった。
サーモスタットが賢くなる
Google vs Apple戦争は単なる業界のゴシップで意味は無いが、Nest Labが作っている製品が、コンピュータの入ったサーモスタットだから面白い。家庭に設置されるサーモスタットが、Googleのような情報会社にとってどのような意味があるのか?
実は、じわじわと浸透してきている「物のインターネット」(Internet of Things)の世界が普通になりつつあることを具体的に示している事例だからだ。
Nest Lab製品がどのように使われるのか、こちらのVideoからどうぞ。

Nest Labは家庭用火災報知機とサーモスタット利用の室温コントロール機の製品2種類を販売している。サーモスタット利用室温コントール機を暫く使用していると、コントロール機は室温設定履歴を学習し自動で温度調節をしてくれるようになる。センサーにより人がいるかいないかも判断するし、留守にすると勝手に冷暖房を止める。さらにスマートフォンから操作可能で、エネルギー消費量までグラフで表示してくれる。
日本の家電メーカーでは冷蔵庫、エアコンに組み込まれている単純な機能だ。これがインターネットに繋がることによって「家を賢く」することができる。Nest Labの代表は「家に意識を与える」と表現している。こまごましたことは全部システムに任せ、人間は人間にしか出来ないことをやる。
セキュリティ、湿度、照明、など様々なものが自動学習機能でどこまでも賢くなり、集積されると社会全体として大きな省エネになったり、最適化される。

物が発する情報
このように物がデータを収集しインターネットに繋がることでこれからの社会は、人間の意識やライフログ、家具、電気製品、建築物などITに関係が無いと思っていたものが相互にコミュニケーションし、人間の生活を変える。
インターネットの第1段階は「情報のインターネット時代」で主にWebサイト同士がつながっていた。
それが今では「情報と人のインターネット時代」となり、FacebookやLineのように一人ひとりがインターネットにつながっている。
「物のインターネット時代」になると今100億程度のデバイスが300億以上のデバイスと繋がり、人が発する情報量を物からの情報が遥かに上回る。
Webから人へ、人からモノへ

現代の車はたいてい100個を超えるマイクロプロセッサーを積んでいる、自らメカや走行時の目に見えない不具合などをモニターして、コンピュータにログしている。点検時にそれを読み出せば、次に故障するだろうパーツを特定でき故障前に取り替えられる。
新しいナビは最新の交通情報を入手し、渋滞箇所を教えてくれるばかりでなく、迂回路に誘導する、既にインターネットとつながっているのだ。
また、1キロ圏内での詳細な降雨予報を今の気象予報システムで特定するのはほとんど不可能だが、クルマのワイパーをネットに繋げば、雨の降っている地域をピンポイントで示せるだけでなく、ワイパーの動きでどの程度の降雨かを示せる。巨大な天気予報システムを気象庁で持つより、ワイパーをネットにつなげば、ナビのGPSと組み合わせて、安い費用で容易にこの程度のことが可能になる。

「場所のインターネット」も大切、携帯電話機にはGPSを積んでいる、だからその気になれば、人が今まで、過去に遡って何処に何分位居たのかを追跡できる。「状態のインターネット」である。
私が今日ウォーキングで歩いたコース、距離、昇り降り度合い、スピードなどを自動的に記録してくれたのがこれ。クリックして見て下さい。
最近健康に関心のある人達に受けているのが、リストバンド型の個人用活動量計だ。腕につけておくと、一日の運動量(歩数、距離、運動量、消費カロリー、睡眠時間、睡眠サイクル、設定した運動目標への達成度)などをモニターしてデータベース化してくれる。
色んなメーカーがリストバンド型活動量計を出しているので、またこの話題を取り上げたい。

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