Saturday, December 28, 2013

飛天


上の方に飛天の姿
東京六本木のサントリー美術館で、京都宇治 平等院鳳凰堂平成修理完成記念展覧会が開催されているので、行ってみた。
テーマは「飛天」だ、飛天とは仏教で諸仏の周囲を飛行遊泳し礼賛する天人のこと。日本では羽衣伝説、中国の仙女がお馴染みである。
もともとは、仏像の起源と同じようにヘレニズム文明がインドに伝わる過程で仏教にもたらされたと考えられている。
サモトラケのニケ像

ギリシャ文化では空を飛ぶには鳥のように翼がいると考えられ、最初の飛天にはキューピッドのように翼がある。
フランス・ルーブルにギリシャ時代の、完璧に均整のとれた有翼の女神サモトラケのニケがある。最初の飛天に羽根が生えているのは彼らにとっては当たり前だったのだ。
迦陵頻伽
中国に入ると、道教の仙女の影響を受け、羽根がなく衣を風にたなびかせながら浮遊する姿、天女になる。その後阿弥陀如来を中心に浮遊しながら花を散らし音楽を奏でる菩薩姿に変わる。

日本では平安時代、阿弥陀如来信仰が盛んになると、
浄土で迦陵頻伽や共鳴鳥などが舞仏や菩薩たちと舞っていると信じられるようになる。
下半身が鳥

迦陵頻伽(かりょうびんが)とは上半身が人、下半身が鳥の生物で共鳴鳥と共に浄土に住むと言われている。中国では迦陵頻伽は女性だが、日本では有翼の菩薩形の上半身に鳥の下半身の姿で描かれてきた。
やがて、菩薩様は雲に乗って阿弥陀如来の周りを飛び回る姿となる。
飛天
特に有名なのは、2014年春に完成する宇治平等院の阿弥陀如来像の光背に付けられた飛天達、さらに鳳凰堂の内壁を飾る50体を超える飛天達の仏像達だ。
琴を奏でる飛天
今回の展覧会で始めて、平等院鳳凰堂の阿弥陀仏と飛天達が京都から来ている
平等院鳳凰堂が修理中なので、いわば遊んでいる飛天達に来てもらった形だ。修理が完成すると飛天は高い位置に設置され、また阿弥陀様の光背に付けられるので、間近では見ることが出来ない。仏像はその形をお経の中で詳細に規定されているが、飛天たちはそのような制約が無いため、実に自由、闊達な形をしている。仏師が自由に奔放に菩薩達が飛んでいる姿を刻んいて面白い。

飛天が間近で見られる


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