Monday, September 23, 2013

3Dプリンターの時代



昨年辺りから、3Dプリンターに関する話題が急に増えてきた。NHKでも特集をやっていたし、電気量販店でも3Dプリンター・コーナーが出来ている。
なぜ今3Dプリンターなのか?
3Dプリンター
3Dプリンターの基本はこちらのビデをを参照ください、英語の内容ですが日本語訳がついています、分り易いです。

3Dプリンターとは、通常のプリンターが紙に画像や文字を印刷するように、3Dの物体を造形する装置である。
原理は、立体物の三次元データをPCのソフトで薄くスライスする、スライスしたデータはほぼ平面。
このようなモノは簡単にできる
これを、パソコンに繋がってインクジェット方式で印刷しているプリンターと同様、ノズルからインクの代わりに、熱で溶けたプラスチックを噴射し、それを何層にも積み重ねて立体像に仕上げる。

3Dプリンターは、新しい機器という訳ではない、製造業では20年くらい前から、NC(数値制御)旋盤などと共に使われてきた。
3Dプリンターの基礎的技術は40年くらい前からあったそうだ。
アウディのモックアップも3Dで
値段が何千万円もして、個人向けというより、企業が製品やサンプル品を作る装置で、ゆくゆくは金型を置き換えるものになり、製造コストを引き下げるとの期待があった。

今、3Dプリンターブームが起きているのは、
2007年に熱溶解積層型の3Dプリンター特許が切れたことによる。
これを機会にアメリカ、ハーバード大学のエイドリアン・ボイヤー博士が始めたオープンソースコミュニティー「RepRap」が3Dプリンターに関する世界中の叡智をインターネット上に集積、利用できるようにしたことで爆発的に普及が始まった。
月面に3Dプリンターで宇宙基地を月にある材料で作る、
欧州宇宙機構が検討中
このお陰で、3Dプリンターは20万円以下の商品も販売されるくらい安価となり、家庭で手軽に利用できるようになった。
金属だとこんなのも出来る
さらに、現在の3Dプリンターは主にプラスチックを原料とする製品製造が中心だが、2014年には、レーザー焼結特許が切れるため、金属を原料とする3Dプリンターでも低価格化が進むと予測される。

立体物を作る3Dプリンターを動かすには、PCに3Dデータが要る。3Dデータを作るプログラムとしては昔から設計に使われてきたCAD(Computer Aided Design)がある、昔は専門家向けで高価だったが、PC版の普及で個人でも使えるようになった。
3Dプリンター
細いプラスチック線が材料
ハード、ソフト共に製品と使用環境が整ってきたので、これからは、利用形態と利用技術の問題になる。 この面でも、面白い動きがある。
*携帯電話メーカーの欧州ノキア社が新作スマートフォン専用ケースを自宅の3Dプリンターで製造するための3Dデータを公開した。ユーザーはこのデータをもとに自分の好きなデザインで自分専用の携帯ケースを作ることができる。
*医学の世界では、インプラント(骨などの欠損をプラスチックで補う技術)が革新的進歩。CTやMRIスキャンから3Dプリンターでピッタリ合ったインプラントができる。
完全に患者に合ったギブスも簡単
*家庭で、モノを3D印刷するためのデータ(フリー素材)を公開しているサイトも出来たきた。
*また、Yahooは検索結果を3Dプリンターで出力出来るサイトを発表している。
*世界の3Dデータを公開、配布しているサイトの参考データはこちらから。

データのデジタル化による使用機器や環境の変化について見てみると。
音楽ー>アナログレコードー>CD->iPodー>あらゆるデジタル機器
映像ー>フィルムー>磁気テープー>DVDー>あらゆるデジタル機器
知識ー>印刷技術ー>本ー>PDF化ー>電子書籍ー>あらゆるデジタル機器
会話ー>アナログ電話ー>携帯電話ー>インターネット電話ー>あらゆるデジタル機器
郵便ー>テレックス、テレタイプー>FAXー>インターネットー>あらゆるデジタル機器

このように情報関連の分野はすべてあらゆるデジタル機器で統合される方向に進化してる。しかもこの変化はわずかここ20年程度のことだ。
これに加えて、3Dプリンターによるモノづくりのダウンサイジングがはじまった。デジタル技術で情報の他に形のあるモノづくりまで大きく変わろうとしている。
我々は、デジタル化技術による大革新時代に生きて、これらすべての変革を目の当たりにしてきた稀有な世代ではなかろうか。

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