Monday, September 30, 2013

またまた興福寺 仏頭展から

白鳳仏の微笑み
「白鳳の貴公子」
 東京芸術大学美術館で興福寺仏頭と12神将像の展示会が開かれているので、またまた興福寺かとも思いながら、見に行った。
頭の半分は損壊
前回の東京国立博物館への阿修羅さま出張に引き続き、今回は国宝仏頭と12神将像が東京へ出稼ぎに。国宝数だと25体もの仏像(12神将像)が一堂に揃った。12神将は薬師如来の周りを固める守護神で鎌倉時代のもの、一方仏頭は白鳳時代(685年完成)の薬師如来像だが、1411年に焼失以来、昭和12年東金堂修理中に現本尊台座から発見されるまで不明だった。だから今回展示されている12神将が仏頭(薬師如来)と揃って並べられるのは歴史上初めてということになる。
この仏頭は、平重衡による南都焼討で興福寺が消失、
再建途中、ご本尊の薬師如来像を再作成中に、その進捗の遅さにしびれを切らした、興福寺僧兵たちが、飛鳥山田寺に押し入り、ご本尊である薬師如来像を強奪してきたもの。
しかし、1411年焼失時、頭だけが残ったが半分は壊れている。
鎌倉時代の12神将
躍動感あふれる造形で動きがある
破損仏でありながら国宝指定を受けている特異な例だが、別名「白鳳の貴公子」と呼ばれるほど優しさと威厳を持つ仏の姿をしている。

展示会場で、興福寺・多川貫主がビデオ映像で中金堂再建への寄進依頼をされており、それによると、興福寺は創建以来100回以上火災しており、おそらく日本の寺院建築上最多ではないかとコメントしていた。
中金堂完成模型
中金堂再建には、木材だけで60億円ほどの費用がかかるとのこと、中金堂の模型も展示され、完成時のイメージ図もビジュアルで紹介されている。
多川貫主は、興福寺創建1300年の節目で中金堂の再建を果たし、更にできる限り白鳳時代の状態に戻すことが夢であり、現在のような奈良公園に溶け込んでいる姿から威厳のある境内、土塀などを作りたいとコメント。
それはどうなんだろうと思いつつ会場を出た。

深大寺
釈迦如来倚像
重要文化財
興福寺
厨子入り弥勒菩薩半跏像
再建募金活動の大攻勢で、興福寺の名だたる国宝物は、人寄せパンダみたいに使われている観があるが、東京に住んでいる人たちにとっては、奈良まで出向かなくとも、貴重な国宝仏を身近に見ることが出来る機会は有難いのではないかと思いたい。

興福寺の仏頭だけではなく、東京調布市の深大寺からやはり白鳳時代の釈迦如来像(重要文化財)が展示されていた。
どこか仏頭と共通性のあるほほ笑み、異国的な顔立ちなどが特徴的だった。椅子に腰掛けている姿も珍しい。





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