Thursday, June 7, 2012

興福寺国宝館



2010年3月に興福寺国宝館がリニューアルオープンし、有名な阿修羅像がそちらに展示されることになった、それに先立ち阿修羅様は東下りされて東京でお目見えしたので、見た人も多いのではないか。
阿修羅像
リニューアルオープン後すぐ行ったのだが、長い長い待ち行列にめげて入館を見送った。それ以来ずっと気になっていたが、2年待って、今回ようやく訪問実現である。当時とは打って変わって、空いており、時折、修学旅行の団体が入って来るくらい。 心ゆくまでゆったりと拝観することができた。
寺院に置かれている仏像は、大抵ライティングがされていないため、細部は暗くて見えないし、お参りの人たちの邪魔になってもいけないので、ゆっくり見ることもむずかしい。
国宝館では、十分に照明があり細部まで、場合によっては横側、後ろ側まで、1m位からじっくり拝観できる。これが素晴らしい。
また、展示が目的なので、礼拝目的の仏殿とは異なり、比較的自由な発想で配置されており、それも気に入っている。
白鳳仏
運慶作か?
そして何より、選りすぐりの宝物だけが置かれているので、お気に入りの仏像を、本当に心ゆくまで堪能できる。

国宝館の中は、5メートルを超える千手観音像を中心として、その周囲に国宝級の仏像が配置されている。
なかなか凝った配置になっており、工夫と配慮を感じる。
また、大らかですがすがしいお顔の白鳳仏である薬師如来像の頭部と、時代が下がって鎌倉時代の代表的仏師、運慶の若い時?とされる丈六釈迦の頭部の両方を同時に見ることができる。どちらも頭部しかないのに、迫力満点で感動する。 特に白鳳仏は飛鳥山田寺の本尊として685年に完成供養されたことが記録に残っている。目鼻立ちが明快ですっきりしており、青年のように若々しくのびのびとしている。

八部衆
八部衆
若々しい仏像なら、少年の顔を写したとされる阿修羅像の3面がいい。阿修羅像があまりに有名な為、この像が八部衆の一体であることは余り知られていない。他の7部のお顔も(鳥の顔である迦楼羅は別として)みな幼さを残すお顔をしている。阿修羅像を中心に八部衆が並んでいるので、順に比較しながら拝観できる、皆良い顔をしている。

十大弟子
仏像ではないがよく寺院に展示されている仏の十大弟子像も6体が並んでいる。仏像はいろんな造物上の決まりがあって自由な彫刻は出来ないが、十大弟子の場合は其の様な制約から解放されるので、ギリシャ彫刻に負けないリアルな造形になる。

法隆寺とならんで国宝の宝庫、興福寺はまだまだ奥が深い。近いうちに再訪しよう。





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