Saturday, December 3, 2011

東大寺ミュージアム

奈良時代の東大寺展
今年10月10日東大寺ミュージアムが開館した。 現在、開館記念特別展 「奈良時代の東大寺」が行われており、東大寺にある12件の国宝、24件の重要文化財など60点以上の展示物が公開されている。
東大寺ミュージアム
興福寺国宝館に続き、立派な宝物館ができた。
いままで東大寺法華堂に安置されていた国宝、不空羂索観音像と日光菩薩像、月光菩薩像が正面に展示されている。
法華寺の全面修復作業の期間中、3体揃ってこちらに引っ越している、これも
修復が終わる2013年1月までだ。
不空羂索観音
博物館での展示と違って、もともと安置されていた法華堂の内陣を模した展示室になっており、雰囲気がある。
間口は本当の須弥壇と同じサイズにしてあり、凝った作りだ。
お寺で仏像を拝観すると、大抵は光が仏像に届かなくて暗い環境でしか見ることができない、詳細なところは見えない。
博物館だと裏からも見えるように工夫してあったり、十分な照明を施していたりするのでよくわかる一方、寺院で拝観するような荘厳さはなくなる。
今回の不空羂索観音像の展示は、両方を満足させるいいデザインだ。
不空羂索観音像は、脱乾漆造りの大きな仏様。脱乾漆造でこれだけの大きな仏像を作り、保守するのは大変だろう。
月光菩薩像
着衣などは布を貼りつけてその上から漆を何層にもかけているらしい。さらに体を飾る宝珠、瓔珞なども漆を盛り上げて造ってある。繊細なところまで作りこんである感じがする。
両脇の日光、月光菩薩像は塑像である。私は不空羂索観音像より、こちらの方が好きだ。特に月光菩薩の柔らかい表情がいい。

八角灯籠火袋羽目板
今回の展示では、この3体がメインだが、その他にも、お隣の奈良国立博物館に常時飾られていた国宝「誕生釈迦仏」も来ている、古代の誕生仏としては世界最大のものだ。
さらに、国宝八角灯籠火袋羽目板に浮き彫りにされた仏像も素晴らしい。
他にも、平安時代の仏像、古文書、東大寺敷地内から出土した考古物など、数多くの国宝、重要文化財が展示されている。
観客もそう多くなくゆっくり見てまわることができ、疲れたら中に喫茶店もある。




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