Monday, December 27, 2010

天平美人

薬師寺に行ったのに天平美人の吉祥天女像には会えなかった。図版で見る吉祥天女は、ふっくら、ポッチャリ型のちょっと太めで、昔はそれが美人の要件(?)だったようだ。
吉祥天女像図は771年頃の作品とされており、お顔や体全体の表現から盛唐絵画の影響が指摘されている。非公開だが、毎年1月1日から15日まで公開されている。
この吉祥天女像をみて、高松塚古墳の壁画に描かれていた女人群像と似ていると思った。高松塚古墳は藤原京時代(694-710年)の造営が確定しているので、吉祥天女像より古い。
また、ここの女人群像は高句麗の古墳壁画に描かれている服装と似ていると言われている。でもその姿や顔つきはやはり、ふっくら、ポッチャリ型だと思うのだが。

さらに、正倉院御物の鳥毛立女屏風に描かれている女人像とも似ている。
こちらは756年に光明皇后が東大寺に、夫聖武天皇の遺品を収めた中の一つであり国家珍宝帳に記載されている。
6枚の屏風に唐風の女性が描かれている。一度正倉院展に出品されたときに見たが、かつて女性の衣服についていた鳥毛はほとんどなく、唐の影響が強いのだが、この鳥毛が日本特産の山鳥であることが分かり、日本の作品であることが確定している。

最後にこれらの女人像のルーツと思われる唐の女人像と比較をしてみたい。唐時代の墳墓から出土した陶俑女人像が有名。
ふっくらとした体つき、下膨れの顔など柔らかな感じがして、私の好きな像だ。どうでしょうか、吉祥天女、高松塚古墳壁画女人群像、鳥毛立女屏風などと比べて、天平美人は唐の女性から来てませんか。

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