Monday, December 20, 2010

薬師寺 薬師三尊像

薬師寺で国宝「吉祥天女像」図が特別公開されていたので、ずっと以前から気になっており、拝観に行こうと思っていた。12月も中旬を過ぎてから訪れたら、12日で特別拝観は終りで、また来年のお愉しみとなってしまった、残念。

天平美人の吉祥天女さんが居なくとも、国宝「薬師三尊」様がいる。
薬師如来を中央に、日光菩薩、月光菩薩を脇侍にした堂々としたお像だ。
薬師如来坐像は2.5m、日光、月光菩薩は3mを超えるお姿。
「巍巍蕩蕩(ぎぎとうとう)たり薬師如来」と東塔に書かれているように、巍巍:高い峰のように大きくて堂々としている、蕩蕩:大河のようにゆったりと広い。 
その通りで男性的なおおらかさがある。
又、日光菩薩、月光菩薩は首と腰をひねった形をしていて動きがある、ちょっと官能的。インド・ガンダーラ彫刻様式が伝わったものと言われている。

如来の台座には、ギリシャ(ぶどう)、ペルシャ(唐草)、インド風の人物像、中国(4神、青龍、白虎、朱雀、玄武)が刻まれており、当時の仏教の国際性を物語る。


薬師寺はもともと飛鳥藤原京にあった寺院で、天武天皇がお妃(のちの持統天皇)の病気回復を祈願されて建立が始まった(680年)のだが、完成を待たずして崩御され、持統天皇が意を継いで完成させたものだ。
都が奈良平城京に移された後、全く同じ寺院を現在の場所に再建されたのだが、平安京にいたるまで、飛鳥藤原京には「本薬師寺」が残っていたらしい。

現在、この薬師寺で当時のまま残っているのは東塔、東院堂のみだ。特に東塔は三重塔なのに階の間に裳階(もこし)があるので六重の塔のように見える、そのせいでリズム感があり美しい、「凍れる音楽」とも呼ばれている。

薬師寺といえば、故高田好胤管主が有名、TVにもよく出ていたし本も沢山書いた。荒廃していた薬師寺を写経によって寄付を募り、現在の姿に戻したので有名。殆どの建物は昭和時代のもの、だから、東塔を除き色彩豊かで新しい建物になっている。

薬師寺には、薬師三尊、東塔の他にまだまだ、次のような国宝がある。
東院堂、聖観音立像、木造僧形八幡神、神功皇后像、仲津姫命坐像、吉祥天女像図、慈恩大師像図、仏足石、仏足跡歌碑 等々。
重要文化財は多すぎて省略。

なお、東塔は来年から10年に及ぶ修復作業に入るそうだ。この美しい「凍れる音楽」を再び楽しめるのは、10年後だ。 寒い中このタイミングで訪れることができて良かった。


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