Friday, October 1, 2010

初秋の飛鳥路

奈良桜井市にある「安倍文殊院」を訪ねた。
「仏像の見方」講座の現地講習、先生と講座の仲間8名だ。
ご本尊の獅子に乗った文殊菩薩が、現在は修復のため獅子の背中から降りて目の前で見ることができる。
獅子を含めると7メートルもあり、普段遠くて見えない文殊菩薩のお顔を間近に拝観できる。鎌倉時代の仏師、快慶作で、誠に迫力のある人間的なお顔をされている。
先生曰く、「快慶の仏像は目を見れば判る、非常に陰険そうな目だ、それが仏像を人間的に見せている。」なるほど、そう言われれば、人の心の中を見透かすような目をしている。
また、文殊菩薩一行を先導する善財童子が可愛い。手をあわせて片足を上げ、ひょいと振り向いた姿をしており、とても愛らしい。
すべて重要文化財で撮影禁止、お供の僧、仏陀波利三蔵もとてもリアルに作られている。写真を載せられないのが残念、この僧は中国からインドに修行に行きお経を持ち帰った人で、苦労の末インドから戻ったためガリガリにやせ細った姿だ。(ちなみに、中国からインドに修行に行き経典を持ち帰った僧を三蔵と言う、三蔵法師は沢山居る)

西宮に越して、4年が過ぎた。京都、奈良が各々1時間半圏内である。
京都・奈良には、歴史がまだ生きていて、季節ごとに何かと行事が多い、例えば、葵祭(春)、祇園祭(夏)、奈良正倉院展(秋)、奈良二月堂のお水取り(冬)などなど。
寺院拝観の都度、庭や建物はいつも見るが、ご本尊や脇侍仏など分からないからちっと眺めるだけで通りすぎる。
実は、日本の仏像の国宝や重要文化財の大半が、奈良・京都に集中しているのだが、判らないので、興味を持てないでいた。
考えて見ればモッタイない話で、一度きちんと仏像のことを学んでみようと「仏像の見方」講座に通い始めて2年少々経つ。


今回初めて、実物を見ながらの現地講座で、安倍文殊院を訪れたのだ。

仏像と一言で言うが、所属する体系(グループ)がある。
1)如来グループ 釈迦如来、阿弥陀如来、  薬師如来、昆慮舎那如来、大日如来、   五智如来
2)菩薩グループ 弥勒菩薩、観音菩薩、   十一面観音、不空羂索観音
  千手観音、如意輪観音、馬頭観音、    准胝観音、  文殊菩薩、普賢菩薩
  虚空蔵菩薩、勢至菩薩、
  日光・月光菩薩、 地蔵菩薩
3)明王グループ 不動明王など
(数多いので略)
4)天グループ 梵天・帝釈天など(同上)
5)垂迹・羅漢グループ 蔵王権現など(同上)

2年かかって、ようやく菩薩グループまで学んだ、来月から明王グループに入る、この調子だと全部終わるのにあと2-3年かかる。
でも、学んだ端からどんどん忘れてゆくので、いつも初めと同じ、困ったものだ。


備忘録的に、これから少しずつブログに書き残してゆきたい。



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